団体の英名であるEverlasting Nature of Asiaを短縮し、ELNA(エルナ)という名称で呼んでいます
海ほんらいの力をサポートする
ELNAのミッション
海が持つ“自然回復力”や“バランスを保つ力”を妨げ
自然を破壊している要因の多くは
「人為的な要因」によるものです。
その「人為的な」要素を取り除き、
海が本来持つ回復力をサポートするのがELNAの活動です。
世界でウミガメは絶滅に瀕している
7種類のウミガメのうち6種類が絶滅危惧種に指定されている
たとえば・・・ウミガメ最大種のオサガメ(太平洋)は絶滅にもっとも近いと言われている
コスタリカのオサガメ
産卵メスガメ数
1988-89年 1,367頭
2010-14年 33頭
コスタリカのオサガメは間もなく絶滅すると言われている
他地域のオサガメ
マレーシア 2000年に絶滅宣言
インド 1930年以前に絶滅スリランカ 1994年にほぼ絶滅インドネシアのタイマイを絶滅させない!
ELNAのタイマイ保全活動
タイマイとは
甲羅がべっ甲細工の原料となるウミガメです。このべっ甲を目当てに乱獲され、20世紀代で世界のタイマイの8割がいなくなりました。
インドネシアでは、現在、地元住民による卵の全卵採取が問題となっています。このまま稚ガメが生まれないという状況が続けば、インドネシアのタイマイは絶滅してしまいます。
ウミガメ卵が地元住民の生活を支えている
インドネシアでは、ウミガメもその卵も採取することは禁止されていますが、地元住民は卵の採取が後を絶ちません。
しかし、ウミガメ卵を採取している人々の多くは、卵を売ったお金で生活しており、大きな産業もない地域では、ウミガメ卵がその地域の経済や人々の生活を支えているのが現状です。
ELNAによる解決法
そこで、私たちは、今まで卵を採取していた地元住民をスタッフとして雇い、ウミガメ卵の監視や調査をしてもらっています。
それにより、「ウミガメ卵の保護」と「住民の生活」の両方の問題を対処することができました。
タイマイの産卵数が上昇
ELNA活動地域以外では、依然として卵の採取が続いており、根本的な解決にはいたっていませんが、ELNAによるこの仕組みが現状もっとも有効であると考えられます。
現在、5つの島でウミガメ卵の監視をおこなっています。各島では、プロジェクト開始時に比べて産卵数が上昇するなど、活動の成果が見え始めました。
私がやるしかない~タイマイ担当スタッフの想い~
ELNA 横浜事業所 所長 井ノ口栄美
現状として、インドネシアのタイマイを絶滅させないことができるのはELNAだけです。それは、タイマイ担当である私がやらねばならないことであると思っています。タイマイは私たち日本人が絶滅寸前に追いやった種ですが、私はそういった歴史的経緯よりも現状を実際にこの目で見て、「私がやるしかない!他に誰もいない!」という想いにたどりつきました。
私の一生をかけての使命はELNAをできるだけ長く存続させ、多くのタイマイの子孫を生み出し続けて、タイマイというを絶滅させず次の世代に繋げることです。
この活動は私個人で成しえるものではありません。組織として、成果・信用をあげて資金調達をおこない、資金があることによって初めて継続できます。また、継続しないと実現できないものです。一人でも多くの方に会員としてELNAを支援していただき、また可能な限り支援を継続していただきたいです。
活動地域
ELNAはインドネシア、小笠原、関東で保全・調査活動を行っています
インドネシア 西パプア州のオサガメ保全
絶滅寸前状態の太平洋のオサガメ 最後に残された大きな繁殖地
オサガメの太平洋最大の繁殖地がインドネシアの西パプア州にあり、この地でELNAは活動をおこなっています。
この地域では、人間が連れ込んだ野ブタがオサガメの卵を食べてしまうという問題があり、被害を防ぐために電気柵の設置をしています。
小笠原諸島のアオウミガメ保全
1800年代後半に島のたんぱく源として乱獲され激減
小笠原では、1800年代後半から食用としてアオウミガメ漁が盛んでした。しかし乱獲により捕獲できる数が激減。最盛期には年間3000頭捕れていたものが、数十頭しか捕獲できない状況になってしまいました。
現在は、産卵数も回復してきましたが、1800年代の水準には達していません。ELNAでは、小笠原海洋センターを拠点に、アオウミガメの保全活動や普及啓発活動をおこなっています。
関東でのストランディング調査
死体が教えてくれること・・・
海洋生物やウミガメ類が海岸や河口に(生死を問わず)漂着することをストランディングと言い、ELNAでは毎年100頭ものストランディング個体を調査しています。
この調査によりウミガメに関する様々な情報を得ることができ、ウミガメの生態解明のための貴重な資料になります。
ウミガメを絶滅させないため
ELNAの仲間になってください
あなたの支援が必要です!
個人賛助会員として支援する
5,000円/年間でできるウミガメ保全
会報を送付します
私たちの活動をより深くご理解いただけるように
1.夏季:活動報告書
(あなたの支援で、どのような活動を実施できたのか、ご覧ください)
2.冬季:海洋センター通信
(小笠原での活動を中心に、より具体的な活動内容が分かります。活動に従事したボランティアの方の体験談や共同研究の報告なども。)寄付金控除の対象になります
ELNAは認定NPOです
ELNAへの支援は税制優遇措置(寄付金控除)の対象となり、申告をすることで税金が還付されます。
税制優遇措置を受けるためには確定申告が必要です。毎年1月頃に前年1年間に支払われた金額(賛助会費+寄付金)を合計して、寄付金受領証明書を発行いたします。
5,000円でできること
ELNAでは各地域で担当スタッフが各自のやれることにチャレンジし、海洋生物保全や保全のための生態解明に取り組んでいます
小笠原海洋センターで約100個のアオウミガメの卵を光害から救えます
インドネシアで約2,000個のタイマイの卵を監視することができます
支援者の皆様
フリーダイバー 岡本美鈴さま
エバーラスティング・ネイチャーの地道な活動に頭が下がります。数年前、小笠原で産卵巣の調査を見学しました。ひとつひとつの巣を調査することは大変です。卵を傷つけないようにストレスを与えないように、指の感覚をたよりに穴を堀り、卵の産卵日を確認してまた同じ状態に埋め戻す。汗だくの砂まみれ、ツメはボロボロになりますよ。
ウミガメへの愛情と情熱がないとできないことだと思いました。小笠原だけでなく、インドネシアでも私たちの見えないところでの調査、地元の人達や食害など問題とも向き合いながら継続する姿勢。蓄積したデータをもとに私たちに現状と私たちにできることをわかりやすく伝えてくれています。その活動に賛同し、Marine Actionとして心から応援しています!スタッフのみなさま、身体に気をつけてお過ごしください!
小笠原古謡歌うたい okei(オケイ)さま
ウミガメが絶滅の危機ということ。。。実際、小笠原に住んでいる時には全く知らなかった事です。エルナのスタッフさんと知り合い、ウミガメの危機的状況を知る事となりました。私にとってとても身近な存在のウミガメ。小笠原は国内でも最大の繁殖地です。産卵に立ち会えたり孵化した子ガメに海で遭遇することがたくさんあります。孵化した子ガメが道路に出てしまわないか、産卵で上陸した母ガメが交通事故に遭わないか・・・など、まずは個人でも出来るウミガメを守る意識を持っていただけるように小笠原に限らず色々な場所で発信していきたいと思っています。そして内地でも保全活動に参加出来るようにSNSなどを通じてたくさんの方に知っていただく活動もしていきたいと思います。- お申込み方法
年間5,000円でできるウミガメ保全
銀行振込み、郵便振替、クレジット決済からお選びいただけます
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